機動警察パトレイバー the Movie-の感想・あらすじ・ストーリー
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機動警察パトレイバー2 the Movie あらすじ
劇場版1作目で通称「方舟事件」が起こった1999年の東南アジアでは、自衛隊がPKO活動において戦闘状態に遭遇し、発砲できない憲法9条を恨みつつ、敵ゲリラに倒されていました。
それから3年後の2002年。特車2課第2小隊の面々は、「方舟事件」のせいで各地に左遷されていました。
第2小隊に残っているのは。後藤隊長と山崎(ひろみちゃん)だけです。新人は定時に帰りたがる今時の青年たちです。警察官は本来、非番でも待機に備えなければいけません。
そんな中、横浜ベイブリッジで爆発が起きます。そして、TVでは自衛隊のF16が攻撃したという
報道がされるのです。特車二課の南雲と後藤の元に陸幕調査別室の荒川と名乗る男が訪ねてきます。
一本のカラオケテープを見せられます。そこには、ミサイルを発射する件のF16の姿が映っていました。
後藤は真意をはかりかね、依頼を断ります。後藤は松井刑事に連絡し、荒川やベイブリッジ爆破の首謀者
柘植を探り始めます。
その頃、空自では国籍不明のワイバーンをレーダー探知したのですが、迎撃に向かってもそこには何もありません。
自衛隊の中には駐屯地で籠城する部隊まで現れます。政府は、見えない敵との戦いへの早期解決をはかるために
戒厳令を出します。冒頭で部下を犬死させた柘植は南雲のかつての上官であり、男女の仲でもありました。
テロリストとなった柘植を取り逃がした不始末で後藤と南雲は警察上層部に呼び出されます。
時同じくして、戦闘ヘリ3機が埋立地に飛び立ちます。狙いは東京中の通信施設の破壊や橋の寸断、そして
特車二課のハンガーも蜂の巣にされます。そして黄色い飛行船は妨害電波を発信して、自衛隊の各部隊は孤立し、
東京は仮想の戦争状態に陥るのです。一つの飛行船を墜落させますが、それはガスを噴出しました。でも無害。
後藤は、遅すぎる判断で後手になり、この状況になっても責任のなすりつけあいをする上層部を一喝します。
「だから遅すぎたと言っているんだ!」。後藤と南雲は独自行動をとり、かつての第二小隊の面々に集合を
かけました。
かくして、東京クーデターは未然に防がれ、南雲は柘植に手錠をかけるのです。それを見送る後藤は寂しげです。
機動警察パトレイバー2 the Movieの登場人物・声優
- 篠原遊馬(CV古川登志夫)
- 泉野明(CV冨永みーな)
- 後藤喜一(CV大林隆介)
- 南雲しのぶ(CV榊原良子)
- 太田功(CV池水通洋)
- 進士幹泰(CV二又一成)
- 山崎ひろみ(CV郷里大輔)
- シバシゲオ(CV千葉繁)
- 榊清太郎 (CV阪脩)
- 松井刑事(CV西村知道)
- 荒川茂樹 (CV竹中直人)
- 柘植行人(CV根津甚八)
機動警察パトレイバー2 the Movieの感想
パトレイバー自体はヘッドギア(ゆうき、出渕、押井、伊藤、高田の5人)の作品ですが、今作は押井守監督色が強くなっています。黄色い飛行船やバゼットハウンド(押井監督の飼い犬)などのことです。
そのせいか、漫画やTVアニメファンには、物凄く不評でした。
何より、この作品1993年の作品にも拘わらず、松本サリン・地下鉄サリン事件の1〜2年前に映画では無害ですが都内でガスが巻かれる予言的映画になってしまっています。
実は自衛隊クーデターはOVA1期
(5・6巻「二課の一番長い一日」)でもやっています。
そして、21年後、2014〜15年の実写版「THE NEXT GENERATIONパトレイバー」の最終作において、このP2の続編的話「首都決戦」が作られるのです。
「首都決戦」の劇中では2013年で11年後の話になります。
いろいろ野心的なことをやっている作品なのですが、後藤、南雲、松井とおじさんキャラが活躍する話は若い世代のファンには不評だったようです。
TVアニメは1989〜90年で終了し、OVA2期も90〜92年に完結。久々に会えた特車二課が、こんな結末になるなんてと思ったファンも少なくなかったのでしょう。
漫画連載も翌94年で終わりました。
機動警察パトレイバー2 the Movieの評価
評価3
実はP2という作品は、クリエイターに猛烈なファンがいます。本広克行監督は、このP2を見て「踊る大捜査線」や「PSYCHOーPASS」を作ったという話も聞きますし、庵野秀明監督の「シンゴジラ」のポリティカル・フィクションにも影響を与えていそうです。
なので、パトレイバーと思わなければ、楽しめる要素はあります。渋い大人の映画。
かつ、現代の東京が抱える問題点を浮き彫りにする作品です。
野明や遊馬の活躍が見たいなら第1作を見た方がいいです。
冬の映画で、戦車で埋め尽くされた東京を雪が白くする光景は美しかったりします。
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