アニメ映画「スラムダンク」の公開で映画に関連した場所が聖地巡礼スポットとして脚光を浴びています。秋田県内では能代市と由利本荘市が映画に登場するシーンのモデルになっているとして地域への波及効果が期待されています。
両市は去年12月に公開されたアニメ映画「スラムダンク」と深い関わりがあり聖地巡礼スポットとしてファンが訪れています。バスケの街・能代を代表するバスケミュージアムは映画ポスターの展示や関連コーナーを広げたところファンの間で話題となり、昨年度の来場者数が開館以来初めて5000人を突破しました。最近はアジア圏からの観光客も訪れるようになり、施設ではスマートフォンの翻訳アプリを使ってコミュニケーションをとったり外国語の案内カードを用意したりして対応しています。
由利本荘市で聖地となっているのが森子大物忌神社。映画に出てくる神社のモデルではないかとSNSなどで拡散され巡礼の地となっています。地域住民が代々守ってきた場所で、現在も神社がある集落の40戸が協力して管理しています。
一ノ鳥居から社殿まではおよそ300段の石段が築かれていて、石段を上りきると1855年に再建された重厚な社殿が現れ境内は修験の場所としての雰囲気に満ちています。連休中は閉じられていた戸を特別に開けてもらい社殿の中に入れてもらいました。現在の社殿は1855年に再建され本殿の奥には薬師三尊像が安置されています。
大型連休中は9日間で1500人以上が訪れ、思わぬ映画効果に集落も盛り上がっています。人気映画が地域のにぎわい創出につながっています。